[2001.05.30]
  最低の国家の最低の事情


 ▼ADSLの東京めたりっく通信が経営危機(asahi.com)
  http://www.asahi.com/business/update/0529/001.html


 まともな政治家がいたら,こんなことにはならなかった,という簡単な一例。

 ADSLサービスを提供している東京めたりっく通信が約40億の負債を重ね,融資先もみつからない状態となっている。営業権の全面譲渡など,抜本的な対策を検討していくと云う。

 月の売上高3億に対し,4億から4億50000万の支出,つまり毎月1億円以上の赤字が積み重なっているという東京めたりっく。そら,どっか資本のあるところに身売りでもするべきだろう。それ以前に,その支出にはNTTへの回線使用料も含まれる。DSL市場のシェアで25%とかなり善戦しているのはわかるが,そもそも主たる回線を借りて,その相手の手の平の上で商売しているのだ,手の平を返されたら元も子もないのはわかりきっている。そんな状況を作ったのは,誰か?

 もともとこの国の通信業界には,競争などというものは存在しない。NTTとNTTドコモがあるかぎり,日本にまともな通信環境が敷かれることはない,決して,ない。そしてそのような寡占状態を作った行政の責任は計り知れない。独占企業を作るためだったら,民営化などした意味はない。そもそもNTTがDSLの普及を遅らせたのは,ISDNというものの商品価値を低めないという足枷のためでしかなく,そんなつまらん理由のために,この国は世界のはるか後方にいるのだ。そして,よく日本と比較されるが,なぜ韓国でDSLが130万回線(日本は11万回線)を超えているのか? 韓国では政府が新規参入のDSL業者を税金や融資などできちんと支援し,それらの企業がしのぎを削ってサービスを展開している。すべてが日本の逆なのだ。日本でCATV局による接続がそこそこ普及していることは確かだが,それは地方行政からの支援を受けているからこそ。それに対し,DSL事業者にはなにもないのだ。こんな国で,まともな高速回線が普及するわけがない。すべてが行政のミスだ。いちばん簡単な解決法はNTTを潰すことだが,それができなくても主要回線はNTTから取り上げて,すべての事業者に無償で提供すべきだ。インパクだの,メルマガだの,つまらんことに金を使うよりも,本当に実のある政治がみてみたいものだ。まぁ,無理だとわかっているが。(参考としてImpress INTERNET Watchの記事


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